お花に対する考え
外国の人々は花が好きと言われますが、多くは解剖学的・植物学的に花を見ていると言われています。
欧米もユダヤもイスラム教諸国も一神教ですから神様はただ一人。
よって花に対して神性は感じないのです。
「花見」という言葉は、外国語にはありません。世界の文化史を調べてもないようです。
日本人はただ自然に咲いている花を敬い、いとおしむ心で接し、花の姿に芸術と自然とのかかわりあいを楽しんでいます。
中国には花見があるようですが、日本ほどの四季の移り変わりもなく、ただ名花(牡丹・梅・蘭・蓮)を求めてという感じのようです。名花は讃えるけれど他の植物は路傍の雑草みたいに考え、雑草は歯牙にもかけないようです。
日本人は花を愛し、芽がでる時から、枯れて、枯れ枝になるまでじっと深く見つめている。満開も良し、雨の時の花も良し、散ってからも又良し、すべてに「美しいな」と感動する心を持ち続けたいと思います。